CSS Nite LP, Disk 7「IAスペシャル」 レポート Session1
このエントリは「CSS Nite LP, Disk 7「IAスペシャル」 レポート」の一部です。

- 講演タイトル
- 情報アーキテクチャの全体像 〜ワークフローとケーススタディ〜
- スピーカー
- 長谷川 敦 さん (株式会社コンセント)
コンセントの長谷川敦さんのセッション。セッション名のとおり、IAというものはなんなのか、というイメージがなかなか難しい(だろう)題目をぎゅっとまとめて、以下のような内容でお話されました。
- 情報アーキテクチャとは何か
- 情報アーキテクチャはなぜ重要か
- どうやって情報アーキテクチャを設計するか
情報アーキテクチャとは何か
ここでは、まずIAの定義とその役割を説明されました。
まず、このセッションで何度か繰り返されていたことですが、「情報アーキテクチャ≠ワイヤーフレーム」と始めに忠告。ワイヤーフレームにはIAの要素も含まれるが、IAがワイヤーフレームと同一ということではないと説明されていました。
同様に、Webサイトにおける情報アーキテクチャ要素として以下の3つを提示されました。
- サイト構造
- ストラクチャ、分類
- ナビゲーション
- リンク、検索
- ラベル
- 文言、用語
IAとはユーザとコンテンツやサービスのつなぎかたであるとし、Information Architectの仕事はこのサイトはユーザにとって、よりわかりやすく・有用になるのか、を考えることであると説明されました。「IAは愛だ」という表現はインパクトがありました。
つまり、IA設計とは「わかりやすさ」のデザインであるとまとめられました。
情報アーキテクチャはなぜ重要か
IAをきちんと設計することによって、
- ユーザ側の「探している情報をみつけられない」を解決
- 企業側の「見せたい情報に気づかれない」を解決
- 「情報があふれる」ことを解決
できるとし、情報アーキテクチャによって、情報を探せる・伝えられる、変化(コンテンツ更新など)に対応できる、ことが実現できるのだ、とおっしゃっていました。
情報アーキテクチャ設計
これまでは解説メインでしたが、ここからは具体的なテンプレートや手法を提示しながら、前提の要素からIAの設計までの手順をわかりやすく説明されました。
実際は、スライドの中で「情報アーキテクチャ設計の全体像(22枚目)」という図をステップごとに1つ1つ丁寧に説明されていたのですが、「ナビゲーション」の設計のところが気になったのでここを抜粋して書きたいと思います。
まず、ナビゲーションエリアとして、「グローバルエリア、コンテンツエリア、ローカルエリア」の3つがあると説明され[1]、ナビゲーションの役割として以下の7つがあるとおっしゃいました。
なお、この7つのナビゲーションは長谷川さんが昔定義したものが今も大体使えてるとのことです。
- 階層型ナビゲーション:よくあるやつ
- サイトストラクチャを辿りながら表示
- 機能ナビゲーション:いつも出しておくもの(サイトマップとか)
- 関連ナビゲーション:入会案内やブログの関連エントリ
- 協調フィルタリングとかつかって表示
- ダイレクトナビゲーション:いわゆるショートカット(バナー、スペシャルコンテンツとか)
- 目的別の配置を表示
- パンくずナビゲーション
- 現在位置を把握
- ステップナビゲーション
- ダイナミックナビゲーション:検索
コンテンツをうまくナビゲートするには、どこのエリアにどの役割のナビゲーションをおけばいいのか、を考えることが大切です。
よく「ここはこのナビじゃないでしょ」とか「つかいにくいメニューだなぁ」なんて思うことがありますが、それも(もちろんここまでのIA設計と)ナビゲーション設計がうまくできていないから発生すること。経験的・感覚的ではなく、このようにあらかじめ整理しておくことで適切なナビゲーションを選択・設計できるようになりますね。
まさに充実したてんこ盛りの内容で1時間あっという間でした。前半はどちらかというとアカデミックな感覚で、後半は現場に具体的に落とし込んだ内容で、大変満足でした。
ちなみに、懇親会でご本人に「アカデミックな話でおもしろかったです」というような感想をお話したら、目指されていた方向とは違った感想だったそうです。自分が学生ということもあってか、アカデミックよりだから勝手にそう捉えてしまったのかもしれませんね・・・申し訳ないです><[2]。